▼ オレとトーキョー

いよいよ開幕も近いって事で、FC東京との馴れ初めでも書いておきます。

FC東京の前身は1935年創部「東京ガスFC」で、1999年にFC東京として独立してJ2に参入する事になったんだけど、サッカーってのは世界的に見ても首都のクラブが強いスポーツである。
でも日本ではどーゆー訳か、それまで首都にプロのフットボールクラブが存在してなかったのです。
なので、首都東京初のプロのFCとして期待されつつスタートした訳なんだけど、その翌年の2000年には早くもJ1に昇格するという偉業を達成して、現在に至る訳です。

そのJ1に昇格した年、オレはゲーム会社を辞めていて、その年は長いこと病に伏せっていた事情もあって、家で細々と着メロとかを作っていたんです。
着メロの仕事は楽しかったですよ。10年もゲーム音楽をやってたから、そーゆー作業はチョチョイのチョイ三郎だし、他のプロが作る着メロだって当時はレベルが低かったから、オレの着メロはいつもチヤホヤされ左右衛門ってな感じだった。
療養中の小遣い稼ぎとしては理想的でしたね。体に負担無くて。元来そーゆー作業は好きだったし。
当時携帯事業に参入していたKENWOOD社のある鴨居へ行った時、ふと横国(日産スタジアム)が目に入り、一緒にいた「ですぅのオッチャン」っていう御仁に「オレ、Jリーグを一度生で見たいんだよね」とふと漏らしたら「じゃあ、FC東京の試合に連れて行ってやる」って云われたのが事の始まり。

その時のオレの反応。
「エフシー東京なんて知らねえよ」
「じゃあ今から知っておけよ」
「誰か有名な人いるの?」
「いるよ、まずアマラオだろ」
「アマラオなんて知らねえよ」
「じゃあまず、アマラオから覚えろよ」

家に帰った後、ヒマだったから、何となくエフシー東京に関する情報を探ってみた。
とは云え、TVで試合なんてやらないし、仕方ないから新聞のスポーツ欄から情報を得ようとすると、得点ランキングのかなーり上の方に「ツゥット(東)」と書いてあるのを見つけた。
何だよ、いるじゃん。アマラオよりもスゴイのが。
しかもこのカタカナの読み方の微妙さと来たら、バャリース以来の快挙に違いない。
エフシー東京とツゥットに肩入れするようになったきっかけは、そんなしょーもない掴みだった。
野球と違ってサッカーは地域スポーツだから、地元を応援するのがサッカーの真の姿だと思ったし。
そんなこんなで、ようやく生観戦に漕ぎ着けたのは翌2001年。

「おっちゃん、最近メンバー表を見てもツット(云えてない)載ってないじゃん」
「オメー、ツットなんてもう居ねえよ」
「居ねえって、ツットどうしちゃったんだよ?」
「今年からツット、赤痢(浦和)行ったんだよ」
「赤痢って、ツット居なかったら、誰が得点王狙うんだよ?」
「そんなの、アマラオが狙うんだよ」

軽々しく赤痢に感染しちまい、しかも「トゥット」なんてマトモな名前に改名しやがったツゥットを見損なっていると、まだキックオフまで30分以上あるのに、相手のアピスパ福岡サポーターが向こう側のスタンドでワー!ドンドンドン!とやり出した。
しかし、相手は福岡から来ただけあって、人数なんて数える程だ。ワードンドンはいいけど、歓声が寂しい事この上ない。
それを聴いた東京サポが太鼓を担いで「聴っこえーない!聴っこえーない!」と返したのが、不覚にもオレにとっての生涯初コールとなった。
しかしこの「多摩川の両岸で石を投げ合ってケンカしてる東京と川崎の小学生」みたいなノスタルジーに、思わず郷愁を駆られたりしてね。

で、その日は見所も無く負けたんだけど、何か琴線に触れるモノがあったんでしょうね。
次の横浜FM戦にはレプリカ(ユニフォーム)とタオルマフラー着用で単身横浜へ乗り込んで、You'll Never Walk Aloneまで歌ったんだから、オレはビギナーの頃から有望なサポだったと思いマス。
この日はアマラオが、今考えると有り得ない事なんだけど、相手GKの川口ヨシカツ君から2回もボールをかっさらってゴールした。
「ヨシカツー、トーキョー!(ドンドンドドドン!)、ヨシカツー、トーキョー!(ドンドンドドドン!)」
「♪ヨシカツー、ヨシカツー、オレ達ーのー、ヨシカツー!」
東京サポも大喜びで、思わずヨシカツいじり炸裂。やっぱりサッカーって面白いなあと実感。
そして試合終了後、誰も居なくなったピッチに向かって「♪アーマがー、トーキョーに、いーる限りー」とか歌ってたら、一旦引っ込んだアマラオがわざわざ出てきて、みんなでシェ!シェ!シェ!オォォォォォォ~をやったんだから、アマラオのファンサービスにはシビレてねい。
アマラオも去った後で、では我々も帰りましょうかって雰囲気になったんだが、それでもまだ東京サポが「♪ヨコハマー(ドドドドン!)、ヨコハマー(ドドドドン!)」とやり始めた。
わー、最後は相手にもエールを送るのかあ、東京サポってエライんだなあ、と関心してたら、
「♪シーブヤーかーら電車ーでよーんじゅっぷん、ヨコハマー(ドドドドン!)、ヨコハマー(ドドドドン!)、シーブヤーかーら電車ーでよーんじゅっぷん」
全く意味なしソングですよ。一同大爆笑。東京サポ面白えー。
その日はFC東京とアマラオだけじゃなく、東京サポの毒気にもやられてしまったんだが、過去にスポーツ観戦を数多くしてきた中でも、この日ほど幸せな気分で家路についた事は無かった。
(最後のフレーズはココのサイトのパクリですが、一度読んでみると吉です。)
まさか、わざわざ欧州まで行かなくても、最高のサッカーが近所にあったなんてね。

オレはどうも、変なところで恥ずかしがる癖がある。
好きで作曲業に就いたクセに、自作曲を人に聴かせるのが恥ずかしいという面倒なヤツだ。
でもそれ以上に、人前で泣くという事に関しては死に値するほど恥ずかしいと幼少の頃から思っていて、ケンカで負けそうになっても映画とかで感動しても身内に不幸があっても絶対泣かないという、間違った根性の使い方をしていたヤツなんですが、アマラオの東京でのラストゲームで泣き、東京のナビスコカップ初優勝でも泣いたんだから恐れ入った。
[ Weblog ] 戯言
2009-02-27 16:17:00

▼ ラーメンロケンロール

地元の同級生と「ラーメン食べ歩き隊」(略して「裸体」)を結成してはや8年。

去年の年末に久しぶりに、裸体でツアーに出た。
主に神奈川で活動している裸体なので、今回は本丸亭@本厚木と能登山@長後へ出陣。
本丸亭は以前、一度だけ行った事がある。人生で屈指の塩ラーメンを出されて感銘を受けた店だ。
最近の塩ラーの傾向としては、くじら軒や中村屋のような魚介の効いたあっさり系スープに細麺というスタイルがスタンダードとされているが、本丸亭のはまるっきり違う。青竹で打たれた太めの縮れ麺は佐野ラーメン風であり、魚介系よりも丸鶏や豚骨などの動物系の風味が前面に出ているため、スープは全くライトではない。具も春菊やワンタンが目を引くといった感じだ。
このようなあらゆる点でオリジナルな塩ラーなんだが、これがバカ旨。
情報過多なこのご時世、流行りの店に右へ習え風味なラーが多い中、こーゆークリエイター気質を発揮しながらも、ここまで見事な味を作り上げてしまうんだからスバラシイです。

そして、その後に行った能登山もコレに匹敵するスゲー店だ。
低カロリーでヘルシーなラーを出す事をモットーとしているとかで、最近では珍しくない「無化調」を唱うのは解るんだが、それに加えて動物系のダシさえも一切使わないんだと云う。
豚骨も鶏ガラも使わねえラーメンて、と一瞬思うんだが、そんな事を感じさせないぐらいエッジの効いたラーが出て来て驚いた。
もちろんあっさり系スープなんだが、コクがバッチリある。旨い。
ラーメンでここまでヘルシーと美味を両立させるなんて、不可能な神業だと思ってたっすよ。
でも、それを成し遂げてしまう程に凄まじい執念とラーメン愛である。
裸体活動を8年やってるけど、こんなに大アタリの店が続く事なんて過去にも例が無いぐらいだ。
そんな2つのスゴイ店が、オレら裸体に強烈なインパクトを与えるハズだったのですよ。

「ハズだった」ってのは、実は、この2軒の前に1軒寄ってましてね。
その1軒のラー屋を知ったのは、もう一年以上前。
裸体の隊長が「ロックンロールとかいう店なんだけど」って切り出したのが事の始まり。
町田の目立たない場所に新しいラー屋ができたのはいいが、白地の壁に赤いペンキで「ラァメン屋」の文字。さらに同じ赤いペンキでセクシー系の女性のシルエットの絵。で、店名がロックンロール。
隊長、相当やべぇトコだなぁと思って敬遠してたらしい。
ところが風の噂で、裸体も御用達の「キリン食堂」の店長が新たに立ち上げた店だと聞いてからは、これは一度行かねば、って話に当然なるんだが、何しろ昼の数時間しか開いてないって云うからタイミングが難しく、今回ようやく一年越しの念願が叶った。
店に入ると「お静かに!」「携帯はご遠慮下さい」「食事中の読書はご遠慮下さい」の文字。
結果、待っている間は店主の調理する動作を見る以外にやる事が無い。
ところが店主、客全員の視線がモロに集中しているのを利用してか、料理に一切手抜きをしない。
熱湯で温めた有田焼の丼にチー油(鶏油)を敷き、醤油ダレを入れ、注文ごとにわざわざ小鍋で温め直したスープを投入。麺は最高でも3玉以上は同時に茹でず、入念に湯きりして丼の中へ入れ、麺の形を整えてから具を載せ、最後にまたチー油を入れて、丼の淵を拭いてキレイにする。
そして驚いたのが、その日の最初の一杯が完成したら、客に出すラーメンのスープにレンゲを浸し、おもむろに一口味見をしてしまうんだからカルチャーショックですよ。
もちろん、レンゲですくったのを小皿に移してから飲むから、衛生的には全く問題ない。
ただ、完成した状態の味見をするラー屋ってのを初めて見たっつーか、よくよく考えたら料理でも音楽でも完成品のバランスを見ないのは逆にオカシイ話なんですよね。
そこまで入念に作った入魂のラーなんですが、前述の2店を完全に喰ってしまう程の衝撃ですよ。
あくまでオレ内基準だけど、歴代ベスト3に間違いなく入る。
もうこの歳にもなると、旨いラーメンに出会ったって感動なんてしないんだけど、久々にシビレた。
店名は正しくは「69'N' ROLL ONE」。メニューは醤油味の「2号」と塩味の「3号」のみ。
以前は1号もあって、3号も出た当初はV3って云ってたらしいから、ナイス遊び心である。
そのうち新1号やタックルが出る事を期待してますが、さすがにアマゾンまでくると抵抗あるなー。

ちなみにこの日は3軒をハシゴした裸体ですが、帰りに隊長の家でマリオカートをやった事に因り、今や全員がWii持ちとなり、最近は裸体間でのWi-Fi対戦が熱いというステキな後厄である。
[ Weblog ] グルメ的な
2009-02-01 16:16:00

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