飲酒の検問をやってた。

オマワリが赤く光る棒を振りつつ、一列に並んでダンシングする様はいつ見ても珍妙な光景だ。
でも振ってる側としては、ちょっとしたスターウォーズ感覚に酔いしれているのかも知れん、などと思いつつ停止。
「お忙しいところを恐れ入ります。飲酒の検問をやっておりますので、お急ぎの事とは思いますがご協力を宜しくお願いします」と、妙に礼儀の正しいオマワリだった。
もしここで飲酒運転が発覚したとしたら、このジェントルオマワリは一体どんな変身をするんだろか、なんて事が気になりつつも、その態度には感心したから、ご協力を宜しくお願いされてあげる事にした。
そしたら、アルコール測定器の代わりに、自分の鼻を突き出してきたんだから参る。
内情も知らずにこの光景を目にした人ならばきっと「ザ・職権乱用~変態ポリスの危険な罠」というタイトルが浮かんだに違いない。
オマワリがそーゆーフェチだと思われるのは自業自得ってモンだが、オレもソッチ側だと誤解されるならばエライ迷惑な話だ。
仕方なく、オマワリの顔の中心に向かって甘~い息を吐いてきましたが、悪趣味にも程がある。

今一緒に仕事をしてるオジサンで、凄まじい口臭を誇る人がいる。
何つーか、地獄の釜のフタを開けたようなニオイがする。
先日、駅まで車で送ってあげたが、そんなオレの良心を嘲笑うかの如き地獄の5分間でした。
雨が降っていて窓も開けれないんだから、あと1分続いてたらきっと車内ではオレのゲロによる悪臭対決というおぞましき地獄絵図が繰り広げられていたハズだ。
それを思うと、あのオマワリも随分思い切った事をするもんだと思う。
あんな危険なモンを至近距離で喰らった日にゃあ、即死ですよ、即死。

職場には誰も上りたがらない程クソ高い鉄塔が10本以上あって、そのオジサンは毎週それに上りに来る。
オジサン、すごくチビで身軽だから、とっくに定年を迎えた今でも、その鉄塔に上らせたらおそらく世界で二番目に速い。
一応、世界一速いオレはと云いますと、それを指示する方の役目を負っている関係で、そんな疲れる作業を申し訳なく思いながら、ピグモン程度の大きさのオジサンが上るのを遠くから見ている訳です。
ところでその鉄塔、どれも林の中に建っているから、上っている途中でカラスの巣の近くを通過するらしく、親ガラスが警戒して追って来るという厄介なシロモノだ。
だから、オジサンの周りをいつも数羽のカラスが旋回してんの。
オジサンが塔をアップダウンするのが見えなくても、ドーナツ状に連なったカラスがアップダウンするという異様な光景は、かなーり目立つ。
ところが、オレが塔に上っても、そーゆー目に遭った事は一度もない。
そんな話をしてみると「ああ、カラスの野郎、近寄って来たら石でその辺を叩きながら上るんだガハハハ」って。わざわざ挑発しながら歩いてましたか。

4日前、そんな鉄塔に久々に上ったんですが。
5階建てビルの屋上よりも高く、凄く急な階段は手すりに掴まりながらじゃないと上れない程で、次の段に膝が届いてしまうぐらいの勾配だ。
と、具体的な例を出しましたが、案の定ニーをゴーン打ちましてん。
あまりの痛さにコッチは言葉も出ないでいる中、ヒットした時の残響音がまだゴオォンォンォンと響いているのがまた虚しい気持ちを増幅させる。
今だって歩く事すら儘ならないぐらい痛いのに、その後うっかり左手で四角い柱の角にチョップを入れてしまい、パソコン打つのもチェロを弾くのも、納車したばかりのバイクの硬いクラッチを握るのも困難な程痛い。
あと、チェロを弾く姿勢が悪いのか、背中の右側がもう半年以上痛い。
サッカーを見に行ってジャンプして歌いながら応援すると、左肺が痛い。
歯茎に埋まった親知らずが3本あって、3本とも痛い。
そんな、満身創痍君がお送りするこのコーナーですが、更新が遅れてる言い訳にしようだなんていやいやそんな。