▼ 月光の白き林で

玄関で蝉が鳴いている。

こう見えてもオレだって余裕のある大人です。
夏の情緒を醸す、風流な音色だねいなんて普段なら思うところだ。
だが、それも夜の23時となると話は別だ。
しかも、我が家の玄関というのは密閉された階段にあるから、アナログリバーブの効き加減も半端じゃない。
しばらくの間は蜘蛛の巣にでも捕われたんだろうと思うような小刻みな鳴きだったのに、何をトチ狂ったか、突然壊れたチェーンソーのような機械音でウイーン鳴き出しやがって一向に止まらないんだから、堪らず玄関へ躍り出る。

あんな所へ長時間居座っているという現状から、おそらく何かしら手負の状態なんだろうと推測しつつも、もし蝉の野郎が家の中へ入ってきたらちと厄介だな、と警戒しつつ玄関を開けた、そのほんの僅かな隙間を縫って部屋へイン。
ヤロウ、ピンピンしてんじゃねえかよ。
しかし、こう見えてもオレだって余裕のある大人です。
部屋の中を散々飛び回ったところをスタスタと歩いて行き、何事もなかったようにサックリ捕える。
またキリキリ鳴き出したけど、そんな事など意に介さずベランダへ出ると、ラピュタへ届かんばかりの勢いで炎の大遠投ですよ。

まぁこうして、夜に静寂を取り戻した訳なんですが。
翌朝、駅の駐輪場に自転車を停めると、右耳の真横をブウウンと野太い音が通過した。
コレね、すっごく不吉な音ですよ。
カナブンみたいな甲虫類とは違った、羽の剥き出しになってる種類の音で、しかもかなりのサイズがある。
それが顔の間近を旋回して、ちょっと高度を下げて胸の周りをまた旋回した時に姿を確認した。
よりによって、オオスズメバチである。
オレ、何でこんな、世界一危険とも云われる毒虫にマンマークを敷かれているんだろう。
今から自転車にチェーンロックをかけて、シール状の駐車券を自転車に貼ってから出立しなきゃいけないのに、その間ずーっとオレの半径5cm以内を旋回してるんだもん。
ただ、スズメバチ特有の警戒音は発してないし、とても機嫌が悪いようには思えない程、ゆっくりと飛んでいる。
もしや、オレのフェロモンに反応してんのか?なんて勘ぐってしまうのも全然不思議ではない光景だ。
ところで、こんな自慢はしたくないが、オレ、実はモテるんですよ。ホモに。
痴漢に遭った事だってあるし、友達の付き合いでゲイバーに行けば必ずゲイのママとかホモの客に気に入られてしまう。
そんな、ホモとかスズメバチばかり引き寄せてしまうマイフェロモンを恨めしく思い。
今後の人生、どっちにも刺される事の無いように気を付けるとします。
[ Weblog ] 戯言
2007-08-31 13:56:00

▼ 姪よ

先日、姉から電話が。

オレと一歳しか違わないくせに早々と結婚したおかげで、オレは若くしてオジサンの称号を得る羽目になった。
その姉が「カワイイ姪がオジサンに訊きたい事があるんだって」と云うから、こっちは訊かれたい事なんかないぞと抵抗してみたが、それが無駄だって事は一応分かっている。

まず、下の子が出て来る。
電話口でカラムーチョを喰い、夕飯は食べたのかと訊けば食べたと云い、しかも夕飯前にはアイスも食べたと云いながら、ビリーズブートキャンプを買ってくれと云う。
オジサン、非常に間違いだらけな話だと思うぞ。
それ以前に、そんなモンできる訳がないと云うと、友達の家でちゃんとできたから大丈夫だと云うから、じゃあそれを三日ぐらい続けてやるんだな?と問うと、「うーん・・・」だって。
何と云う意志の弱さ。
そんなモン絶対に無駄だから止めとけ、と説得すると、他にもナントカっていう本を全巻欲しいとか云ってるから、強引にビリーの話にすり替えて誤摩化したりして、ドサクサ的に諦めさせた。

次に、上の子が出て来る。
すると、妹は昨日、推定一人前以上のラーメンと、本人はミニだと云い張って譲らないカツ丼を喰ってた、と曖昧な密告をする。
も一度、下の子に代わる。
最近、自転車に乗ってるかと訊くと、通学で片道4km乗ってると云う。
だったら片道4km走ったら学校のカベにタッチして家に戻って、それから通学しろと云う。
それぐらいやれば、オジサンだってビリーの買い甲斐があるってなモンだ。
(もちろんそんなメニューをこなすぐらいなら、ビリーなんか必要無いだろうってのが最終目的である。)

再び上の子に代わる。
えーと、何が欲しいか忘れちゃったから、とりあえずWii買ってと云う。
何て恐ろしい事を云うんでしょう。
Wiiなんて高級品、オジサンだってまだ持ってねえんだぞ。
この辺じゃ品薄であまり売ってない上に、ゼルダだけをやる為に毎回ハードを1コ買うのも気が引けるから、まだ買うかどうするか踏ん切りが付かないでいるんだコッチは。
しかもゼルダ、DS版の新作も出て、オジサンめちゃめちゃやりたいのに、ずーっとライブの仕込みのために我慢してたんだぞ。
そのライブの仕込みもようやく終わる目処が立って、やっと念願のゼルダを買ってだな、さあ思いっきしゼルりまくるぞと大喜びで帰って来たらな、ライブ用のデータが全部消えてたんだぞ。
目の前にゼルダがあるのにちっともゼルれない、この屈辱。
そんな「母をたずねて三千里」ばりにツライ状況にオジサンは耐えてきたんだぞ。
ってな感じのゼルダ愚痴を延々とこぼしてたら、ようやくウザがって諦めた。
勝った。ここまで来たらウザがられた方が勝ちだ。
最後に「じゃあオジサンがWii買ったら、いつかちょーだい」って云うから、調子のいい返事をしておいた。
ま、あげる訳ないんだけど。

ちなみにDS版ゼルダはと云うと、ライブが楽しかったせいでしょうか。
ライブの翌日からゼルりまくる予定だったんだけど、あれからLSDjをいじってたりして、まだゼルってません。
でもせっかく買ったんだし、いよいよ始めるとするかな。
[ Weblog ] 戯言
2007-08-26 13:55:00

▼ ライブ終了しまして

やー、楽しかったなー。しかも大盛況で何より。

ただ、前日にデータが全滅したにはホント弱った。
Chiptune Japan Tourのデータ消えの時はそこで頑張って徹夜で曲を作ったもんだから、翌日は開演前から調子が悪くて死にそうだった。
開場前に友達がフラリと来たけど、第一声が「大丈夫?」だったもん。
あまり面識ない人にはバレなかったみたいだけど、普段から顔を合わせている人に云わせると「生気が全くない」状態だったんだそうだ。
だから今回は、何よりも体調を最優先しよう、と思って。
そう考えると、ここで無理して曲をイチから作り直す訳にもいかなくて、まぁ結局、逃げましたね(笑
大昔の曲があるから、それでいいやって。

そんな事があって「烈火縛り」でお送りした訳ですよ。
一部の方々には喜んでもらえたようだけど、演ってる側から客席の反応を見ても、実際のところ真っ黒い塊しか見えてないから正直よくワカラン。
しかし、会場が暑くてね。しかもライヴ会場まで重い荷物を背負って、遠路チャリで来たから尚更だ。リハの時から発汗が止まらないんだもん。
演奏中にPowerBookを操作してたんだけど、汗でトラックパッドが動かなくて困った困った。
coova嬢が南国土産か何かでクッキーと云うか、沖縄のちんすこうみたいなのをみんなに振る舞っていたんだけど、アレを摘むと指がいい感じに粉っぽくなってパッドも滑るだろうから、いっその事、お菓子を食べながらライヴやっちゃあダメかなあって、実はそんな事を考えながらプレイしてました。
でもまぁ、トリのCONSUMERSさんとBABさんの二人ともライヴ中にPowerBookがオーバーヒートしちゃった事を思えば、オレはまだマシな方だ。
つーか、前日にゲームボーイのデータが全滅して、当日はPowerBookがクラッシュなんてあった日にゃあ、いよいよ本気でお祓いに行く時だろう。

ところで、当日の参加メンバーが豪華だこと豪華だこと。
「Chiptuneイベント」と一言で片付けてしまうと、出演者が代わる代わる出てきてピコピコやってばかりなイメージが先行しそうだけど、今回のライヴと来たらバリエーションの豊富なこと山の如しですよ。
噂では聞いてたけど、丼さんとか。FM音源チップにピアニカが絡むとこんなにイイ音楽になるんだなあと。
あと、前述のCONSUMERS+BABさん。フランスで大人気なんだそうで、動画力を駆使してのシンクロ芸は圧巻です。
それにお馴染み、ファミコンサックスコンガのKPLECRAFTのお二人みたいな、特殊なワールドを持った人達がワラワラ出て来るんだから、ホント、楽しいライヴだった。
しかし、何が参ったかって、オレの出番ですよ。
そのKPLECRAFTと、CD「鉄コン筋クリートRemix」でも突出した音楽性でカマした注目株Saitoneさんの間なんだもんなあ、オレが。
まぁ最初っから対抗しようだなんて思ってませんが、ファミコンゲームで素っ頓狂なダンスを披露した唯一の男という、シーラカンスのような物珍しさがウリな部分もあるだろうから、その頃の曲ばかりやった事で、そーゆーカンス的な役割を全うした事はある意味、正解だったのかも知れん。

しかし楽しかった。参加できてヨカッタ。
またお声が掛かるように頑張りマス。

つづく。
2007-08-02 13:54:00

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