福島県白河市へ行った。

父の実家があるんだが、そー云やしばらく墓参りにも行ってなかったよなー、ってな訳だ。
シオダの本家は幼少の頃にぼちぼち行った事がある程度だから、かなり懐かしい気分になれるだろうと期待しつつ東北道に乗るんだけど、「大七」の看板すら見つけられなかった。
山の中に、酒、は、大、七、って文字が埋まっているのを見る事で、東北に来たって実感が沸くもんなんだがなー。
多摩っ子が「ホテル野猿」の看板を見て、東京に帰ってきたと安心するのと一緒だ。

ところで、白河と云えばラーメンである。
「とら食堂」のおかげで有名になりつつある白河ラーだが、オレは幼少の頃から世界一旨いと思っていた程の大好きラーだから、今回の目的である墓参りを早々と済ませてしまうと、後はラーを求めるだけの体となる。
とりあえず調査した店の中から数軒行ってみようと思い、地元のおじさんに「大正って店に行きたい」って云ったら、「あー、オオマサね、あそこはそんなに旨いかなー」との弁。
タイショウじゃなかったんだ。白河ラーの事は全て調査済みですと云わんばかりの顔で自信満々に訊いてしまったからプチ恥ずかしい。
しかも評価が低いと来た。でも地元の人ってのは、昔からその味とかスタイルが当たり前に浸透しているせいで、その独自性に気付かない事も多いから気にしない事にした。
現在のとら食堂の店主は二代目なんだが、大正ってのは初代とらの弟子だったと云うぐらいだから古い店で、数ある白河ラーの中でも初代の味に一番近いらしい。
鶏と豚骨のシンプルな醤油ラー(推定)で、コク的にオイシイ部分だけを抽出シマシタ風味なスープはめっちゃ旨いし、入魂の手打ち麺はやたら食感のイイ平打ち縮れ麺でコレまた絶品。
具は典型的な昭和セットなんだが、昔からこんな、若干炭火の薫りのするチャーシューを提供してたのかと思うと、やっぱりラーメンレベルの高い土地だったんだなあと思うのであった。
あと、白河は湧き水に恵まれた土地であるだけにところてんも名産であって、小鉢にところてんを付けてくれる。こんなオプションまでもがいちいちウメエんだ。
その後も別の店をハシゴしたが、白河ラーはどこもこんな感じらしい。旨かった。

逆に悪いとこはと云うと、回転が異常に悪い。
大して客も入ってないのに、注文が出て来るまでがえらい長い。
あと、やっぱ古い店とかになると禁煙ではない。
居酒屋とかではタバコなんか気にならないんだが、せっかく旨い旨い云いたくて食べてる物の横で吸われる事に関しては絶対ダメなのだ。
具体的にどうダメかって、オレの場合、喰いモンの中にタバコ味がミックスされてしまうんです。
だから、店員が厨房の裏手の仕切りの向こうで一服したって、タバコに点火した直後に分かる。ラーメンが突然マズくなって気付くんです。
せっかくウマイ水で作ったラーをウマイ空気で喰える環境なのになー。勿体なさすぎ。